BitfinexとTetherは米国商品先物取引委員会により召喚状を発せられる

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BitfinexとTetherは米国商品先物取引委員会により召喚状を発せられる
更新: 2018年1月31日

Bitfinexの親会社iFinexが現在所有するTether Limited。同社が発行するフィアットにペッグする仮想通貨のTetherは、USD最大の取引所Bitifinexをはじめとし、Poloniexなどのアルトコイン取引所最大手などを含め多くの取引所がUSDなどの通貨ペアの代わりにサービスを提供しています。ブルームバーグによると商品先物取引委員会、通称CFTCによりTether Limitedは召喚状を発せられたと報道。この影響によりビットコインUSD建てで最大700ドルの下落を記録しました

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1.BitfinexとTetherへの召喚状

ブルームバーグによると、CFTCは去年12月6日に「BitfinexとTether両者ともに召喚状を発した」とし、Bitfinexはブルームバーグの取材に対し

「Bitfinexは常日頃から法的執行機関と規制当局の行う調査のため法的手続きを受けている。」

と述べ、特別なことではないと否定。またCFTCの広報は「私達のポリシー上この様な要求に対するコメントは差し控えさせていただきます。」とし、この件に関しての情報は得られなかった。

 

2.Tetherの監査問題

そんな中、Tetherは更なる問題を抱えています。Coindeskの報道によると、「監査法人Friedman LLPとの関係は終了した」とCoindeskの取材に対しTetherの広報は回答。FriedmanはTetherのみならず、Bitfinexとも密に連携していた。

 

広報によると

「Friedmanの厳しい手順により合理的な時間内に監査を行えないことがわかり、Tetherはこのプロセスと高い透明性を求める最初の企業であるためうまく行うための例もなく、”成功”を図るベンチマークもない」

と腑に落ちないコメントをしています。Friedmanとの監査終了の前後関係があるかは不明です。

 

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3.Tetherが疑われている理由

Tether Limitedによると、USDTはUSDにペッグする通貨であると主張してます。つまりUSDTが発行される際に、同数のUSDが必要となっています。なのでUSDとUSDTは常に1:1である必要がありますが、2017年USDTとのペッグが大幅に崩れたことがありました。

 

 

3-1.ペッグが崩れる可能性

ではここでペッグが崩れる理由を考えてみましょう。

例:1億ドル分のTetherを発行する。

1.1億ドル分のUSDがTetherにデポジットされる

2.Tetherは1億ドル分のUSDTを発行する

3.実は9000万ドルしかUSDはなく1000万ドル分を余分に発行

こうした場合、全体の発行量が1億ドルのみの場合は1:1でペッグしますが、1000万ドル足りないため90:100となり、USDTの価格は0.9ドルとなるでしょう。真相は不明ですが、ペッグが崩れた時には上記の様な怪しい発行があったのは間違えないでしょう。

 

3-2.BitfinexがTether Limitedを買収

Tether Limitedは元々はスタートアップの一つでしたが、Bitfinexの親会社iFinexに買収されたため現在はBitfinexと運営が同じとなっています。更に疑問を加速させるのは2016年8月Bitfinexから12万BTC(当時約84億円)がハッキングにより盗まれた後、全ユーザーの資産を36%カット。被害額を1ドル=1BFXというトークンを発行。定期的な利益が出るたびに買い戻し、補填するといいTetherを発行する度に買い戻した件についてです。

 

4.今回の下落の理由

またここ最近はTetherが異常な数量発行されており、発行後にすぐBitfinexで大きな買いが入ることから多くの波紋を呼んでいます。現在のビットコイン価格はTetherをUSDのバックがない状態で発行し、買い支えているという疑問によりBitfinexが余剰発行したUSDTによってノーリスクでビットコインを買っているとすれば、そのビットコインを売られることで実価値が下がるという不安を煽っているからだと考えられます。

 

市場は今後もTetherに過敏となるでしょう。

 

 

 

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