米モルガンスタンレーは、「ビットコインに紐づく複雑なデリバティブ取引を顧客にオファーする予定である」とブルームバーグは報道。この報道をリークした人物は、ウォールストリートの企業に所属しており、仮想通貨市場に顧客が参入するための方法を模索しているという。
1.モルガンスタンレーがビットコイン市場に参入
今回ブルームバーグへリークした人物によると、この情報はプライベートなものであるとし、
「モルガンスタンレーは、ビットコインの総合的な値動きに紐付けられる先物を投資家に提供する。」
と述べている。
2.プライスリターンスワップ取引とローンチ時期
投資家は”プライスリターンスワップ(Price return swaps）”と呼ばれる取引を利用して、ビットコインのロングまたはショートを行うことができ、モルガン・スタンレーは各トランザクションのスプレッドを手数料として受け取るという。
モルガン・スタンレーは技術的に既にビットコインスワップ取引を提供できる準備ができており、機関投資家の需要の拡大と、会社内部の承認プロセスが終わり次第ローンチ予定である。
またモルガンスタンレーの広報はコメントを拒否している
*「ビットコインは詐欺だ」で有名なDaimon氏はJPモルガンのCEOであり、今回のモルガンスタンレーとは別会社となるので注意
3.ウォールストリートの巨大銀行の仮想通貨連続参入
モルガンスタンレーは直接のビットコイン取引は予定しておらず、プライスリターンスワップ取引はビットコイン先物に紐づくとリークした人物は述べている。
またモルガンスタンレーは今年6月にデジタル資産市場の上層部として、チューリッヒに本社を置く世界最大のコングロマリット”クレディスイスグループAG”から雇用もしており、プライスリターンスワップ取引の準備をしていたと見られる。
米シティグループも同様に仮想通貨の所有権を証明する”DAR（デジタル資産証明）”を開発しており、ゴールドマンサックスはカストディサービスの検討を行っている。