ビットコインとイーサリアムのETN(上場投資証券)がSEC(米証券取引委員会)から取引の”一時期的”停止勧告を受ける。このETNはスウェーデンのNasdaqストックホルム取引所に上場されており、今回対象となったのはビットコインの$CXBTFとイーサリアムの$CETHFとなる。
1.1934年証券取引所法12(k)(1)(A)
SECの公式発表によると、「市場参加者の混乱を招くため」としており、1934年証券取引所法12項(k)(1)(A)の
(k)(1)公益と投資家保護が必要だとした場合、取引を停止することができる。
(A)免除証券を除く、すべての証券を事前勧告なく即座に"10営業日以内"の取引停止
に基づいて、今回の停止を勧告しています。
2.ビットコインETNとイーサリアムETN停止理由
出典:https://www.sec.gov/litigation/suspensions/2018/34-84063-o.pdf
SECの公式発表によると、ビットコインETNとイーサリアムETNは
「米国に対し、CXBTFとCETHFの取引提供のために提出されたブローカーディーラー資料と特定の取引サイトを”上場投資信託(ETF)”と表現」
している点やその他メディアなどの公のソースが証券としての”上場投資証券(ETN)”としている点をあげているのに対し、発行者の英国CoinSharesHoldingsは”証明書に紐付けられる非株式”と表現している点を指摘しています。
3.ETN取引停止に関する注意点
SECによると
ブローカーディーラーはこの勧告が行われた日のブローカーディーラー以外の顧客のポジションの清算を行う事がある
としているため、注意が必要です。取引停止は米国東部夏時間17:30PMであるので、日本時間では11日6:30AMとなります。
この発表とともにビットコイン価格は、一時的に6380ドルから200ドルの下落を記録、現在は回復しており、6300ドルを推移しており、イーサリアムは約8ドルの下落をしたものの回復し、現在は200ドルを推移しています。