イーサリアムのテストネットフォークでコンセンサスバグにより分裂

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イーサリアムのテストネットフォークでコンセンサスバグにより分裂

イーサリアムはコンスタンティノープルのテストを行うために、テストネットのロプステンのブロック #4,230,000でハードフォークを実施。メインネットと違い、ブロックタイムが15秒より早く、予定の2日前にブロックに達したものの、トラブルが発生しています。

1.ロプステンのコンスタンティノープル実装完了

予定では#4,300,000でのフォーク予定であったものの、テストネットであったためか、クライアントのアップデートをしていなかったことが原因で、430万ブロックがマイニングされないというトラブルに見舞われました。イーサリアムクライアントのひとつで、JavaのHarmoneyはフォークできたものの、GethとParityではブロック到達の2時間後にフォークが行われました。

 

 

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2.コンセンサスバグによるロプステン分裂

有志によるテストネットでのマイニング開始後、ParityとGethでのチェーン分裂が報告。4,230,600ブロックから約300ブロックほどの差が見られ、両クライアント間でのコンセンサスバグと見られるフォークが確認されました。

またHarmoneyは先にフォークしたものの、コンスタンティノープルの有効なブロックはマイニングされていなかったことから、各クライアント間でのフォークが発生したことになります。イーサリアムは過去に4度目のハードフォークSuprious Dragonで空のアカウント消去時にGethとParityがフォークした経験を持ちます。この際はメインネットであったため、マイナーは750ETHものマイニング報酬を失うという結果に終わりました。

現在デベロッパーは原因を探っており、過去の例を見ると、どれかひとつのクライアントチェーンに合わせると見られます。

イーサリアムがコンセンサスバグによりフォークし分岐

3.Etherscanでのブロック報酬表記バグ

EtherscanではコンスタンティノープルでEIP-1234が実装されているにもかかわらず、マイニング報酬がビザンチウムと同様の3ETHで表示されており、EIP-1234が適応されていないという報告がありました。

ですが、実際のトランザクションでは2ETHになっており、Etherscan側の表示バグであったため、日本時間4時にはこのバグは修正され現在は2ETHと表記されています。

 

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EIP-1234については下記を参照してください。

イーサリアムのマイニング報酬を2ETHに減少するEIP-1234と開発の今後

 

4.結論と考察

今回のバグはテストを行うためのテストネット上での問題であり、ETH自体には影響はありません。また今回の原因となったマイナーのアップデートミスですが、メインネットではハッシュレートが充分に分散されており、マイニングしたブロックが無効になることから移行インセンティブが働くため、同様のことは起こる可能性はないでしょう。

今回のバグにより、不測の時間を取られることから、コンスタンティノープルのメインネットフォークは実際の予定より遅れることになると思われます。

 







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