ビットコインキャッシュの相場分析と今後の値動き

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ビットコインキャッシュの相場分析と今後の値動き

2017年8月1日、正規の予定していたビットコイン分裂プランであるUAHFではない状態で生まれたビットコインキャッシュ。

bitFlyerも最初の宣言通り上場を行い、ビットコインキャッシュを付与されたユーザーの気になる動向を去年のイーサリアムクラシックと比較をしてみましょう。

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1.ビットコインキャッシュの相場分析

国内でビットコインキャッシュの上場を国内でいち早く行ったのはbitFlyerでした。去年のイーサリアムクラシックの誕生時は数ヶ月遅れての付与であったため、今回の対応はかなり早く、ビットコインを予めbitFlyerアカウント内に移動させておいたユーザーは最高値で売却ができたことになります。

この点に置いてbitFlyerは業務改善を行っており、評価できます。価格は0.5BTC/BCH前後まで高騰した様ですが、ブロック生成が進んでいる今各所の売り用の圧力により価格は下落しています。

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1-1.イーサリアムクラシックとビットコインキャッシュの本質的な違い

まずはビットコインキャッシュとイーサリアムクラシックには大きな違いがあります。どちらもフォークコインであるのは間違えはありませんが、明確な違いがあり、現状での大きな問題となっています。順を追って確認していきましょう

1-1-1.イーサリアムのハードフォーク

2016年イーサリアムはThe DAOハックにより、ハードフォークを行うという選択をコミュニティの9割以上のコンセンサスを得てハードフォークを行いました。ですがこのハードフォークは非中央集権に反しているという思想の持ち主たちにより、ハードフォークして分岐する前の元チェーンをマイニングすることにより分裂してしまいました。

これを図で解説すると、通常ブロックチェーンがハードフォークを行う場合は旧チェーンを放棄し、ハードフォークした新しいチェーンに移ります。これは重大なバグやイーサリアムの様な大型アップデートを実装時に使用します。

ハードフォーク

図1.通常のハードフォーク

 

ただしハードフォークをした際、コンセンサスが得られるコミュニティやマイナーが分裂してしまうというリスクがあります。これはイーサリアムとイーサリアムクラシックの例を見るとよくわかります。

 

イーサリアムとイーサリアムクラシック

図2.イーサリアムクラシックの誕生

 

破棄するはずだったの分岐する前の元チェーンが支持を得た場合はそのチェーンは破棄されずイーサリアムとイーサリアムクラシックへと分裂してしまいました。

 

1-1-2.ビットコインキャッシュのハードフォーク

ではビットコインキャッシュのハードフォークはどう違うのでしょうか?通常のハードフォークは上記で説明したような状態で行います。

今回のハードフォークはただのプロジェクトのフォーク(コピーして別の通貨を作る)であり、本質的なハードフォークとは全く違います。そして今回世界の半数ほどがビットコインキャッシュに対応を行いましたがこれは誰でもいつでもできることです。

ビットコインキャッシュを図に表すと下記の様になります。

ビットコインフォーク

図3.ビットコインキャッシュのフォーク

オリジナルチェーンからハードフォークしたことにすれば既存に発行されている通貨には1:1で存在することになります。すなわち誰もがハードフォークした場合には正規ビットコインをコピーし、例えビットコインクラシックの様にコミュニティの支持がなくても無料で得ることができます。正に錬金術ですね

1-2.ビットコインキャッシュが高騰した理由

ビットコインキャッシュをいち早く対応したbitFlyerとKrakenで、取引が開始されたその日には倍以上の価格高騰を見せました。その理由はなぜでしょうか?これはイーサリアムクラシックと同等の理由がありますが、イーサリアムクラシックよりも明確な理由でした。

1-2-1.出金対応と送金ができなかった

多くの取引所やウォレットがビットコインキャッシュの対応表明を事前に行い、入出金や上場などの順部をしてきましたが、マイニングのディフィカルティによってブロックが生成できず送金ができませんでした。これによって現存する数千万のビットコインキャッシュが存在するにも関わらず売ることができない、ということは誰かが仕手買い上げをすることと、それに乗る人の買いが圧倒的有利になります。もちろんユーザーはただで貰ったものが圧倒的買い上げにより価格が上がれば心理的には売らずに価格高騰を待つのが自然な考えです。

またブロック生成がディフィカルティの関係でできず送金できなかったり、常にネットワークが51%攻撃を受けてる状態や、マイナーの問題などの送金に大きな問題を抱えていたのも一つの要因です。

1-2-2.送金する際に必要なステップ

ビットコインキャッシュは分裂したからといってそのまま即送金が出来るわけではありません。取引所の場合はオフチェーンにより取引所内での処理となるため簡単に上場をできますが、外部送金する前にはビットコインとビットコインキャッシュにスプリットする必要があります。

簡単にイメージするならばビットコインとビットコインキャッシュがくっついてると考えればわかりやすいでしょう。

ビットコインスプリット図4.ビットコインとビットコインキャッシュをスプリットする

 

フォークするまではオリジナルのビットコインコアチェーンしかビットコインはありませんでした。ですがこのコピーフォークは元々存在しなかったものをまるまるコピーするという行為であるため下記図5.の様になります。

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ビットコインをコピーする

図5.ビットコインのコピー

イメージし辛いですが、フォークして分岐した所以前にも同様のブロックがコピーされ、それまでのコインをスプリットする必要が出てきます。この対処をすぐにはできないため送金もできずウォレットから売るために出金もすぐにはできません。また取引所はリプレイアタックなどの対処も必要となり上場時は買い上げる仕手による儲け方が圧倒的有利となります。

1-3.ビットコインキャッシュを出金対応するという意味

では各取引所が出金に対応した場合どうなるでしょうか?単純な話で売ることしかできないコインは売るインセンティブが圧倒的に強いため、対応している取引所に出金を行います。

イーサリアムクラシックの例をとると数ヶ月かけてイーサリアムクラシックの出金対応を行った結果、じわじわ売られ続け開発やコミュニティ支持を得ても価格を下げていきました。

イーサリアムクラシック

Copyright © Cryptowatch

イーサリアムクラシックの下落

また当初出金対応しないとしていた米国最大の取引所Coinbaseも出金対応を表明、これにより市場に存在しないはずだった数億円分のビットコインキャッシュが売却できる状態となり市場へと放出されます。

 

2.ビットコインキャッシュの高騰からの暴落

香港のMCプールと呼ばれるプールがマイニングを再開したことにより、ビットコインキャッシュが一部送金出来るようになりました。これによりビットコインキャッシュを対応していたViaBTCやHitBTCなどではビットコインキャッシュの投げ売りが行われました。

2-1.ビットコインキャッシュが投げ売りされる理由

イーサリアムクラシックにはCode is Lawで非中央集権であるという強い思想を持ったコミュニティに支えられ、イーサリアムの10分の1程度の支持でしたが、実際に大口マイナーなどによるハッシュパワーを多数得ることができたため一つの仮想通貨として存続することができました。対してビットコインキャッシュはビットコインの1MBというブロック制限を排除した8MB制限のビッグブロックであるにも関わらず、ほとんど0.5MBを超えることなくマイニングされています。

 

2-2.ビットコインキャッシュの送金が可能になってからの下落

この投げ売りや売り圧力はウォレットや取引所の出金対応が進むにつれ行われていき、イーサリアムクラシックのような長期的な下落を見せることが考えられます。

また昨日リアルタイムチャートを提供するCryptowatchがビットコインキャッシュに対応したのでチャートを確認してみると、最初の高騰からの大幅下落があった所は確認できませんが、送金による投げ売りがされていることがわかります。

bitfinex

Copyright © cryptowatch

Bitfinexのビットコインキャッシュチャート

3.ビットコインキャッシュの相場分析の結論と考察

図3で説明したように、これはハードフォークという名前を使用したビットコインのコピーであり、ビットコインではないアルトコインを生み出したことになります。すなわちもし誰かがまた同様のフォークをした場合には下記の様な情況となっていくことでしょう。

3-1.一部の間違えた仮想通貨の認識

「ビットコインキャッシュを決済スピード上げる仕様にして決済特価にすることでビットコインの欠点である送金の遅さを改善」などという発言を目にしましたが、根本的な勘違いをしています。

3-1-1.ブロック生成時間

まずビットコインのブロック生成は平均10分であり、通常の支払いや送金には1確認から3確認となっています。これは10分から30分という時間は必ず固定であり、1億円手数料を払おうと10分から30分です。”ビットコイン”である限りこの点は変わらず、半減期とこの10分のブロック生成時間により金などの希少価値のある金融商品との採掘率を類似させているため2100万BTCが発行されるまでこれは変わらないでしょう。

*ビットコインキャッシュにはEDAというブロックが長時間ブロックがマイニングされない時ディフィカルティを大幅に下げ、マイナーが少なくてもマイニングできるように調整が入ります。

ディフィカルティ調整後ビットコインのマイニングよりも儲かる時マイナーがBCHに移動するため約10分と設定された計算に対し、10倍の計算力が増えたとすると約1分事に1ブロック生成されます。その後ディフィカルティが元に戻るとBTCマイナーはマイニングをやめ(儲からないため)ブロック生成に数時間かかり、タイミングを間違えると送金するのに数日かかってしまいます。

ここでマイニングされたBCHはBTCより儲かるためにマイナーにマイニングされてるため圧倒的な売り圧が発生してしまい、BCHの問題点となっています。

3-1-2.ビットコインキャッシュの目的

そもそものビットコインキャッシュの目的はBIP148のSegWit、署名を切り離すことによって理論上4MBのブロックを1MBとするという圧縮技術などのスケーリング解決方法に、更に支払い速度と手数料の問題を解決するライトニングネットワークの導入を見越した実装に対し、ビッグブロック派がブロック圧縮ではなく、実際のブロックサイズを増加させることによってスケーリングするという意思表明のためのビットコイン政治によるフォークでした。

 

詳細についてはwikiのビットコインキャッシュを参照してください。

ビットコインキャッシュ

3-2.今後の取引所の対応によって更に下落していく

現在KrakenやCoincheckなどは出金対応を行っていません。またハードウェアウォレットとして圧倒的な人気を誇るTrezorは数時間前にウォレットが復旧し、その際にBitfinexでビットコインキャッシュの売りが確認されています。

今後続々と出金や売買が可能になると更なる売りが予想されるでしょう。

 

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