2017年5月現在、ビットコイン価格は過去最高価格を記録しています。対ドル相場で圧倒的な出来高を誇る香港ベースのBitfinexは1700ドルを更新、これはドルを始めとするフィアットの電信送金ができないのを考慮しても異例な高騰となっています。
目次
ビットコインが高騰する理由
2017年1月5日にPBoCショックから一気に暴落したのは記憶に新しいと思いますが、これはビットコインのトランザクションの9割が中国で行われていたため中国主権の終わりとともに大暴落し、最終的には10万円を切るほどになりました。今回は価格の高騰原因を見ていきましょう
スポンサーリンクBitfinexの入出金停止
2017年4月、Bitfinexの海外送金用の台湾銀行のAMLを米国の要請により強化したことによりデポジットのみならず、出金も停止。これにより米国含む各国から参戦するトレーダーは資金を自由に移動することができなくなりました。自由に資金を移動できるということはユーザーにとってはとても重要なことです
仮想通貨のアービトラージ
ビットコインをはじめとする仮想通貨はカバー先を導入していない取引先が多く、各取引所ごとに大きな価格差があることが多々あり、アービトラージ(取引所間の金額差を利用し)を行う大きなインセンティブがある。
またトレーダーは仮想通貨のみのトレードということはなく、株やFX、デリバティブなどを取引していることも多いため資金移動が完全に不可能というのは大きな問題となります。
ビットコインで海外送金
基本的に非中央集権であり、フィアットと違い政府に属さない通貨である仮想通貨はノードがネットワークを維持し、プロトコルが動き続ける限り24時間265日どの様な入出金制限も受けません。
ビットコインは御存知の通り最大発行数が2,100万BTCで、更に各取引所は取引する場を提供するため予めビットコインを用意し、ユーザーからのデポジットが必要です。現在の需要の高さと実際の供給量が少ないため価格は高騰していますが、もし多くのユーザーがフィアットをデポジット、更に資金ロックを恐れ自分のウォレットまたは他取引所に送金したいという“Bitfinex内での極端な需要”により価格が高騰しました。
©Cryptowatch
イーサリアムの高騰の引き金
ビットコインの時価総額につづいて大きな
イーサリアムとは?
イーサリアムとはネットワークのハッシュレート(1秒間にどれだけのハッシュ関数を計算できるかを能力として表すレート)をプラットフォームの通貨であるEther(ETH)を使用することにより誰でも利用できる送金や資産として使用するビットコインとは異なる性質を持つ仮想通貨です。時価総額はビットコインに続く第2位で時期大型アップデートのメトロポリスに期待が集まります。
イーサリアム高騰への影響
ビットコインがBitfinexからの送金需要に対して急激な高騰を見せる中、同様に大幅高騰しているイーサリアムにも注目が集まった結果、デポジット停止と出金無期限停止の前後をチャートで見てみると同様に出来高が上がってることがわかります。ビットコインの資金がアルトコインに流入することはよくあることであり、税金対策や現物を長期投資と見ているユーザーにとってはこちらの方がインセンティブは強いでしょう。
三井住友信託銀行が極秘にビットコイン投資セミナーを開催
日本の仮想通貨三大取引所の一つであるbitFlyer(ビットフライヤー)、三井住友銀行グループのSMBCベンチャーキャピタル、みずほ銀行、三菱UFJキャピタル株式、ブロックチェーンを積極的に取り込むSBIなど名だたる日本の銀行を株主として持ちます。
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またSBIホールディングスの2017年3月期 SBIホールディングス株式会社 決算説明会によると企業評価額は200億円としており、会計ソフトのMFクラウドで有名なマネーフォーワードの230億に迫る勢いとなっています。
ビットコイン高騰はジャパニーズマネーの流入か?
2017年度がはじまり、仮想通貨事情は一般人の知らない裏側で大きく動いているのをご存知でしょうか?今回三井住友信託銀行の口座に数千万円以上の資産を持つユーザーに対し、ビットコインやイーサリアムをはじめとする仮想通貨とブロックチェーンの投資に課するセミナーを密かにおこなっています。
今回イーサリアム・ジャパンはこの一部の投資家または数千万から数億の投資対象を探しているユーザーに対する極秘セミナーに参加した投資家の方にインタビューを行いました。
スポンサーリンク仮想通貨通貨への投資を検討
今回この極秘セミナーに参加した山本幹夫さん(仮名)、会社員として35年努めた後、役員となり2期4年。39年の務めを終えた後、資産を増やすための投資先を探していたという。
「1年ほど前から仮想通貨に興味を持ち、色々調べていたところこのセミナーの案内が来たため、予約し参加してみました。今回の極秘セミナーは対象者が100人ほどと少なく、さらに他の参加者は身なりからしても裕福な人が多く、口座に最低でも1000万以上はある人が対象で数千万から数億円の投資先を探している様だった」
と述べています。
三井住友信託銀行の見るビットコインの未来像
資料に目を通してみると、ビットコインやイーサリアム、リップルをはじめとする仮想通貨の記載があり、資料の2ページ目にはビットコインの時価総額が第2位のイーサリアムに比べて16倍もあることを指摘、仮想通貨全体の時価総額を188億ドル、1日の取引件数は20万件に上ると記載しています。ビットコインだけでなく仮想通貨全体へのフィアットの流入を示し、銀行が如何に仮想通貨市場を投資対象として見ているかがわかります。
また中国政府による元の入金禁止などによるPBoCショック、ビットコインの名前を日本で一躍有名にしたマウントゴックス事件を例にリスクの説明も同様に行っています。
13ページ目では海外ではデビットカードが主流である点に対し、日本はICカードを代表する電子マネー需要が圧倒的であることをあげ、日本人が如何に仮想通貨に馴染みやすいかという点をあげています。
仮想通貨とブロックチェーン資料
sumitomo-mitsui-trust-bank-bitcoin.compressedCopyright© 2017 SUMITOMO MITSUI TRUST BANK, LIMITED All right reseved
*担当者の名前だけ伏せてあります
ビットコイン取引所
初心者に推奨する取引所としてbitFlyer, Coincheck, BTCBOXを上げており、bitFlyerはアカウントクラスを含む丁寧な説明までされており、株主でもあるため新規顧客をこの極秘セミナーにて獲得させたいという思惑が感じ取れます。
またビットコインの説明以外にイーサリアムも取り上げており、上記2種の仮想通貨を取り扱い、日本有数の銀行が投資する取引所として推奨しているのが伺えます。
仮想通貨は投機ではなく投資対象となるのか?
4月に入りbitFlyerの現物板では数千万から1億を超えるビットコインの買いが入り、マネーロンダリングを疑いがあるような異様な光景がありました。
実際に紐解くと名だたる株主達の一般投資家に推奨する前のビットコインの購入または極秘セミナーに参加した投資家達による合計にして数億円もの投資であることがわかります。
結論と考察
この様に投機だと言われていた仮想通貨事情は大きく変わっており、一般投資家または裕福層に対しての”仮想通貨という投資対象”としての地位を獲得しようとしています。実際去年Bitfinexのハックにより、ビットコインが盗まれた後大暴落した時の価格から約4倍へと迫っています。現在仮想通貨のバブルだと騒がれているのは多くのジャパニーズマネーが市場へと流入し、世界的に日本市場が注目を集めているのが現状です。
最近某海外メディアからの日本のビットコイン事情についての問い合わせが頻繁にあり、中国の次に大きかった日本市場はビットコイン価格への大きな影響の一因となりつつあります。
北米在住のBitfinexのトップトレーダーと情報交換をした際、彼は下記の様に述べていました。
「ジャパニーズマネーは急速に成長しており、近い将来仮想通貨市場にて大きな影響を及ぼすだろう。まさに日本というメインストリームの始まりだ」
世界が注目する巨額のジャパニーズマネー。仮想通貨は近い将来そのあり方を大きく変えていくことになるだとうと確信しています。
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