中国のビットコイン取引所に対する規制と各取引所の対応まとめ

Pocket

ビットコインは現在、中国の規制による大きな煽りを受け価格が不安定に乱高下しています。中国三大取引所で世界最古のビットコイン取引所であるBTCCが取引を停止としていたものの閉鎖と発表。これに続いてビットコインキャッシュを作るためにフォークした中国取引所のViaBTCも同様の内容で発表を行いました。

中国国内のビットコインニュースは当然中国語であり、英語と比較すると正確な情報をつかむのは至難の技です。イーサリアム・ジャパンでは中国科学院のDr.Eric Zhao氏の協力の元、中国ののビットコイン取引所と規制のまとめを行いました。

 

スポンサーリンク

1.ビットコインの中国取引所の規制まとめ

現在ではビットコインに関する多くの情報を日本語で確認することができます。一方間違えたニュースの翻訳の事実確認をせず、そのまま翻訳したものが多く出回っており、中国語という言葉の壁から今回は顕著です。サービスを停止する取引所の対象として公開された資料によると”北京にある取引所”とあったため、各取引所の所在を確認します。

1-1.中国三大取引所

中国三大取引所と呼ばれているOKCoin, BTCC, Huobiは8btcのニュースによると全て北京の取引所となっていました。実際のところ公式サイトを確認すると

北京の取引所 : OKCoin, Huobi

上海の取引所 : BTCC

となっておりBTCCだけ上海であることがわかります。

BTCCCopyright © 2017 BTCChina

1-1-1.OKCOinは3つの取引所を運営している

OKCoinは中国向けである”OKCoin.cn”、USDユーザー向けで先物取引を提供する”OKCoin.com”、”OKEx.com”の3つの取引所を運営しています。

2017年1月に行われたPBoCによる立ち入り検査によってOKCoin.cnはレバレッジを禁止されたのに対し、OKCoin.comは影響を受けていません。これは香港ベースであるためPBoCの規制影響を受けることはなく、今回の規制も同様であると考えられます。

OKCoinCopyright © OKCoin.com

1-2.中国大手取引所

中国三大取引所とは別に大手取引所が9取引所あり、1月のPBoCによる規制を受けています。また12取引所とは別にも数多くの取引所が存在します。

1-2-1.ビットコイン取引所を閉鎖するViaBTC

ViaBTCはビットコインのマイニングプールとして知られており、元は1%程度のネットワークシェア率でしたが現在はビットコインキャッシュとビットコインのマイニングを容易に切り替えられるという理由から12.5%という大きなハッシュレートを占めています。Bitcoin HashrateCopyright © Blockchain.info

このViaBTCは北京の取引所ではなく広東省にある深圳市の取引所として知られ、創業者はインターネット事業を手がける巨大会社のTencent出身としてしられており、Tencentも同様に深圳市の企業です。

公式ページを確認すると「粤ICP备17027198号-1」と確認できます。粤とは広東省を示す中国語であり、北京の取引所ではないことがわかります。

ViaBTCCopyright © ViaBTC

1-2-2.アルトコイン取引所Yunbi

イーサリアムベースのプロジェクトの仮想通貨であるERC20トークンと数多くのアルトコインを上場していたYunbiも同様に取引停止の発表を行いました。

Yunbiの公式サイトを確認すると「京ICP备 13047168号-3」とあり、京は北京を示すため北京の取引所であることがわかります。

Yunbi

1-2-3.CHBTCによる規制内容の発表

CHBTCは2016年にThe DAOハードフォークによって分裂し生まれたイーサリアムクラシックをいち早く上場した取引所として知られています。CHBTCも同様に「京ICP备12021837号-11」とあるため北京の取引所であることがわかります。

CHBTC

CHBTCは16日に日付が変わる前に取引の停止を同様下記の様に発表しています。

CHBTCは2013年5月から約4年に渡ってビットコインをはじめとする仮想通貨取引を国内と海外へ提供してきました。2017年9月4日PBoCと7つの省庁と委員会により発表されたICO規制が発表された後、9月15日に参加したミーティングの後規制当局からの指示とガイダンスをうけとりました。その結果CHBTCは中国元と仮想通貨の取引の停止を決定しました。

1.CHBTCは2017年9月15日 15:00PMから新規ユーザー登録と中国元のデポジットを停止します。出金は現時点では影響を受けません

2.CHBTCは夜間シフトとスタッフを雇用して対応に当たりますが、引出し承認とセキュリティの関係で最大72時間の遅延がある可能性があります。

3.ビットコインの引出しは引き続き可能であり、ユーザーの資産は安全です。

4.中国元との取引停止は9月30日に全てのユーザーに告知され、停止されます。

5.仮想通貨の種類ごとに優先順位のため停止時刻は違いますが、10月31日以内に必ず停止されます。

6.CHBTCはビットコインとその他仮想通貨は中国国内では未だに違法ではないため引き続き仮想通貨同士の取引を提供していきます。

2.中国のビットコイン取引所の規制対応と所在地まとめ

スポンサーリンク

 

中国三大取引所と最大手である9取引所で計12取引所が年始のPBoCショックでの規制対象となりました。下記ビットコイン取引所まとめは取引所の公式発表と12取引所に加えた数取引所を掲載しています。

取引所名所在地対応仮想通貨同士の取引
OKCoin北京中国元での取引を停止
全てのトランザクションを停止予定
BTCC上海9月30日に閉鎖N/A
Huobi北京中国元での取引を停止
全てのトランザクションを停止予定
CHBTC北京中国元での取引を停止
引き続き対応
BTCTrade北京中国元での取引を停止全てのトランザクションを停止予定
Haobtc北京中国元での取引を停止全てのトランザクションを停止予定
Yunbi北京9月20日に取引を停止し閉鎖N/A
Yuanbao北京9月28日に全てのトランザクションを停止後閉鎖N/A
BTC100北京9月22日より全てのサービスを停止し閉鎖N/A
Jubi北京全ての取引を停止N/A
Bitbays不明(運営は英国)閉鎖N/A
Dahonghuo北京9月20日に全てのサービスを停止し閉鎖N/A
BTC38深圳中国元での取引を停止
引き続き対応
ViaBTC深圳9月30日に閉鎖N/A
YOBTC江蘇ユーザーの資産を買い戻し閉鎖N/A

3.中国のビットコイン規制当局

下記写真は規制当局が取引所への中国元取引を停止を求めた際に撮影された写真です。この資料によると法の基執行され、北京にある取引所が対象であり上からOKCoin, Huobi, Yunbi, CHBTC,BtcTrade,Yuanbaoなどが記載されているそうです

これはPBoCによるものではなく「北京市互联网金融风险专项整治工作领导小组办公室」と記載されており、北京インターネットファイナンシャルリスク特別改正チームとされています。これは北京で行われた評議会で決められた内容であるとされています

詳細は下記を参照してください。

中国の報道によりビットコインが下落、取引所を閉鎖か?

3-1.中国人民銀行(PBoC)

中国人民銀行はPBoCとして知られており、中国のどの規制当局よりもビットコインをよく知っているとEric氏は語ります。実際にPBoCは正しい規制の基にビットコイン取引所の運営を許可したいとしており年始からビットコイン取引所と多くのミーティングを重ねてきました。

今回PBoCではないという裏付けとしてPBoCはICOコインをトークンとし、ビットコインなどの主要通貨を仮想通貨と9月4日のICO規制発表時にわけており、Eric氏の言う様に仮想通貨をよく理解していることがわかります。対して今回の取引所閉鎖は各取引所による対応のばらつき、規制当局からの国民に対する正式発表などがない点からPBoCの発表ではないと考えられます。

PBoCの体質としては、決定事項は有耶無耶にせず正式に発表を行い、その後規制していくというものであり、今回は不明瞭なままです。この点から見てもPBoCと今回の規制当局との連携が取れていないのではないか?と中国国内でも話題となっています。

ICO規制については下記を参照してください

中国がイーサリアムなどのICOを規制、その実態と国内事情

3-2.CSRCの関与

中国にも米国証券取引委員会と同様の中国証券規制委員会、通称CSRCという規制当局が存在します。中国国内では現在PBoCによるものではないことからCSRCが指揮を取り、規制をしているのではないかという懸念が広がっています。ですが現時点では各取引所閉鎖と取引の提供停止をしているものの”ビットコイン自体”は禁止しておらず、取引は出金対応を行っています。

4.中国のビットコイン取引所に対する規制の結論と考察

イーサリアム・ジャパンでは中国三大取引所と大手9取引所に加え3取引所のビットコイン取引規制に対する対応をまとめました。現在話題にはなっていませんがほぼ全ての取引所が“新規ユーザーの登録”を停止または近々停止し、中国元でのデポジットを停止します

ビットコイン自体の禁止をしていないこと、からKYC強化を行ったライセンス制での取引所運営の可能性は高いのではないか?と考えています。

ただし今回は中国国内での政治色が強く、10月18日に行われる中国共産党第十九回全国代表大会が終わるまでは中国でのビットコイン取引に関する好材料となるニュースは聞けないだろうと考えています。

本項での字数が多くなったため、まとめ記事として一度区切り、ビットコインコアデベロッパーのBTCDrek氏が「詳細は定かではないが中国はP2Pネットワークと海外主要取引所への接続をブロックしようとしている」とツイートした件の技術的考察とインタビュー記事は後日後編として更新します。

詳細は下記記事を参照してください。

中国は海外ビットコイン取引所とクライアントへの接続を切断する可能性が浮上

ビットコインを購入する場合はbitFlyerがオススメです bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所でスポンサーリンク





スポンサーリンク


ビットコインやイーサリアムその他仮想通貨の情報はツイッター上で速報を出しています。




Donate with IndieSquare



仮想通貨ランキング

次へ 投稿

前へ 投稿

2 コメント

  1. yanase 2017年9月25日

    いつも勉強させていただいております
    今回の中国の規制を受けて困っています
    実は8月にJUBIで口座を開き少しですがXRPを買っていましたが
    今回の規制でJUBIからは30日までに全て引き出すように見たいなメールが来ましたがXRP自体の売買が出来なくなっていますし別のウオレットに移す手段がなく
    このままJUBIが閉鎖になったら私のXRPは保有のままどこかに消えてしまうのでしょうか!?知り合いの中国人に聞いても良くわからない状態です・・・

    • bokujyuumai 2017年9月26日 — 投稿者

      引出し自体を個人の責任でいつまでに行ってくれという内容のメールが来てると思います。取引所によっては閉鎖後も出金対応を行うようですが、ほとんどの取引所ではサービス終了とともにトランザクション自体を禁止するという内容だったと思います。もしXRPにして保有しているならば送金は問題ありませんが、中国元として保有しているならば銀行口座に出金しない限り戻ってこないものだと思われます

返信する

© 2017 イーサリアム・ジャパン

テーマの著者 Anders Norén