ライトコインSegWit決定!ビットコイン高騰への影響は?

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今週ついにライトコインのマイナーによるSegWitのシグナリング投票が75%を超えました。これはLitecoin Core v0.13.2が2017年1月11日にリリースされ、同月28日に第1投票期間を開始、ついに第6投票期間目にてSegWit確定目前となっています。

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SegWitがアクティベートされるまで

まずSegWItのアクティベート手順について一部に誤解がある様なので確認しておきます。

ライトコインの開発者Charlie LeeによるとSegWitの導入手順はビットコインと同様と発言しています。

・BIP9を基にしたSegWit導入ルール

BIP9では主にビットコインブロックに対するソフトフォークのデプロイに関する規定を決めています。SegWitの導入についてはこのBIP9を基にし、ルールを制定しています。

これはライトコインも同様ですが、ライトコインはアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)であるためビットコインとは異なる点があり、実際のSegWit導入にも影響するためこの差異を比較して見ていきます。

・ビットコインとライトコインの違い

ライトコインはビットコインを元にしCharlie氏によって作成されましたが、ビットコインと何点かの違いがあります。

 ビットコインライトコイン
製作者ナカモトサトシ
(素性不明)
Charlie Lee
総発行数2,100万BTC8,400万LTC
平均ブロック生成時間約10分約2.5分
ディフィカルティ調整2016ブロック毎2016ブロック毎
ブロックサイズ1MB1MB
ハッシュレート3,715,194,264 GH/s4,015GH/s

・シグナリング期間

BIP9による定義によるとシグナリング期間は2016ブロックとなっておりビットコインの場合は時間に換算すると

ブロック生成時間約10分 × 2,016ブロック = 約20,160分

約20,160分となり、シグナリングターゲット期間は約2週間であることがわかります。対してライトコインの場合ブロック生成時間が違うため

ブロック生成時間約2.5分 × 2,016ブロック = 約50,40分

となり約1.75日となってしまいます。この短い投票期間では正当な投票は行えないため、ビットコインのターゲット期間である2週間を採用し、4倍の8,064ブロックを投票期間として採用しています。

・ライトコインのSegWit導入確定

現在第6投票期間に入り、8,064ブロック中6,048ブロックがSegWitシグナリングをしているためこの時点で75%(マイナーの同意が75%必要)を超えており、今からどのマイニングプールがSegWit不支持のシグナルを出したとしても75%を下回ることはないため確定となりました。

・ロック期間

75%を超えた今でもシグナリングターゲット期間の8,064ブロック経過する必要があるため現在は残りのブロックをマイニング待ちとなります。目安としては後約13hほどでロック期間に突入、ターゲット期間と同じ8,064ブロックの間アクティベートスケジュール期間としロックされます(通称ロック期間)

2週間経過した後SegWitの準備が完了しているマイナーは署名を切り離したブロックをマイニングしはじめSegWit導入完了となります。

 

ビットコイン高騰の影響

多くの人が見守るSegWit導入ですが、そこには理由があります。

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・ソフトフォークのリスク

ソフトフォークとはプロトコルのアップデートですが過去のバージョンの上位互換となるものであり、ハードフォークの過去のバージョンとの互換性の全くない新しいものとは違うためリスクは最小限に抑えられます。ですがSegWitは新しいスケーリングの解決方法であり、実際に長期利用された場合の致命的なバグの発見などの可能性も考えられます。

・ビットコインのテストベッド

ライトコインのSegWit導入はビットコインのテストベッド(試験運用)だと比喩されることがあり、ライトコインネットワークで使用されることにより重大なバグが露見した場合、ビットコインコアはそれを例とし修正することが可能となるわけです。ライトコインのSegWit導入に3ヶ月の期間がかかった要因の一つとしてビットコインのテストベッドとなるというのもあった様です。

 

ライトコインの未来とビットコインへの影響

ライトコインの急なSegWit支持の増加は時間が解決したものではなく、大きな理由があります。

・BU派主張の受け入れ

BU支持で有名なマイニングプールのViaBTCはSegWitシグナルを出す前に下記の様につぶやきました。

これはビットコイン政治の延長であり、ビットコインコアに対してのメッセージとなります。

現在ビットコインのSegWit支持率はCoin.danceによると30.56%であり、ビッグブロック派(1MB以上のブロックサイズ)のBU支持プールによる妨害を受けSegWit導入が進んでいない状態です。

©coin.dance

BU派にとってはSegWitという署名をブロックサイズにカウントしないというスケーリングソリューションは重要ではなく、あくまでSegWitを盾にとった”ブロックサイズ引き上げの交渉”だということが発言にてわかります。

 

・ブロックサイズ引き上げのハードフォーク

ライトコインデベロッパーはコミュニティのコンセンサスを得ずに強制アップデートすることはライトコインのネットワークがイーサリアムとイーサリアムクラシックの様に分裂する危険性があるとしユーザーによる強制ソフトフォーク、通称UASFを提唱しないと発表。さらに

「ライトコインのブロック使用率が50%を超えた場合、ソフトフォークまたはハードフォークによって1MBのブロックサイズを引き上げる準備に取り掛かる」

と述べました。これによりビットコイン政治を展開するビッグブロック派がSegWit支持を表明し、今回の確定となりました。

・ビットコイン高騰を邪魔するビットコイン政治

ここでライトコインのブロックサイズ平均を見てみます。BitinfoCahrtsによるとライトコインの平均ブロックサイズは平均で20kバイト前後で、高くても120kバイトであることがわかります。1MBは約1000Kバイトなのでブロック使用率は最大2%前後しか使用されておらず。1MBを超えるビッグブロックが必要がないのは明白であることがわかります。

またビットコインとの比較表を見てわかるように、ブロック生成時間は約2.5分であり、ビットコインが約10分で平均の3確認を入出金目安にすると最短30分で送金可能です。対してライトコインはその間に4回の送金を行える点から見てビッグブロックの必要性のなさがお分かりいただけると思います。

©BitinfoCahrts

・モナコインのSegWit導入決定と高騰

ライトコインより前に日本初の仮想通貨モナコインがSegWit導入を決め、現在ロック期間にはいっています。SegWit導入をうけ価格は約7倍前後まで上昇、ライトコインもSegWit支持率があがると同時に価格が大幅上昇しました。これらのことからビットコイン高騰の大きな要因となることがわかります。

結論と考察

ライトコインにとってライトニングネットワーク導入の大きな一歩となった今回のSegWit確定、これは更にライトニングネットワークをビットコインより一歩先に導入し、良い事例となることでビットコイン価格にも今後影響を与えてくることとなるでしょう。

ですがライトコインが1MB以上のブロックサイズのハードフォークを受け入れたことはビットコイン政治にとって大きな波紋を呼びます。ビットコインコアがビッグブロックの交渉を受け入れない中、開発側が折れるという事例を作ってしまったライトコインデベロッパー。BUに話し合いは通用せずSegWitの妨害を続けていき、不毛なビットコイン政治を継続していくこととなるでしょう。またF2PoolのCEO Wang氏が述べた様に95%のマイナーの支持というのはライトコインとのハッシュレートを比較したらわかるように、ライトコインのハッシュレートとは比べ物にならないものであり不可能に近く、このままビットコイン政治を展開し続けるとUASFによるSegWitアクティベートによりネットワークの分裂という最悪の自体になりえないということがわかります。今後もBUの行動とライトコインの動向には目がはなせません。

関連記事

結論と考察で述べたWang氏へのインタビューを掲載しています。

SegWit導入の大きな一歩 ~F2Pool CEO Wang氏 インタビュー~





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