(英:Advanced Micro Devices)
(日:エイ・エム・ディ)
イーサリアムのマイニングリグのRX400・500シリーズを提供するアメリカの半導体メーカーです。GPU市場ではNVIDIAと唯一のライバルで、2017年の第1四半期には圧倒的なコストパフォーマンスを誇るコンシューマー製品RX400・500シリーズがヒットし大躍進しています。
またイーサリアムのマイニングにおいてGPUマイナーはOpenCLで実装されているためNVIDIAとは一線を画しています。更に、イーサリアムのマイナーは少しでも早くハッシュパワーを上げるため、大型旅客機をチャーターしてまで運搬するほどの人気を博しています。
速報:イーサリアムのハッシュレートは80TH/sを超え1ヶ月で33%の急激な増加を見せる。マイナーはGPUを早く手に入れるためボーイング747などの飛行機をチャーターし #マイニング 工場へ直接運ぶなどの背景によるものと見られる #イーサリアム #Ethereum #仮想通貨 https://t.co/dXYcjWsc2H
— 墨汁うまい(Not giving away ETH) (@bokujyuumai) July 30, 2017
1.マイニングブームの影響
イーサリアムやZcashなどの仮想通貨が高騰したことにより、マイニングで用いるグラフィックカードが爆発的な人気を集めています。
特にPolarisアーキテクチャを搭載したRX400・500が比較的安価なグラフィックボードなため、マイナーに好まれています。
Jon Peddie Researchの最新データによると、Polarisアーキテクチャの登場により、AMDの市場シェアは第1四半期で23.2%から27.5%へ印象的な上昇を示しました。それに伴い、NVIDIAはAMDにシェアを奪われる形になり76.7%から72.5%に低下しました。
2017年8月時点で、同社のRX400・500グラフィックカードの即座の入手は困難となっており、現在は予約受け付けとなっています。
2.マイニングGPUの登場
世界各国(特に中国とロシア)からマイニングによるグラフィックボード需要が高まっており、2017年の第2四半期からマイニング専用グラフィックカードが登場するとアナウンスされています。RX470をベースとし、これらは全て外部ビデオコネクタ無しとなります。
マイニング用グラフィックカードは24時間365日稼働できる耐久性を持つと謳われており、長期間連続稼働するマイニングに最適だと言われています。
3.ドライバー制限によるGPUの最大認識枚数
AMDは現在Windows 10においてドライバー制限により、GPU最大認識枚数が8枚までとなっています。
また現在はASRockから最大13枚GPUを搭載できるマイニング用マザーボードが発売されているため、今後AMDはこの問題を改善していくとしています。
3.イーサリアムのマイニングリグ構築
下記記事にてイーサリアムのマイニングリグの正しい構築を紹介しています。