(日:エイスース・B250・マイニングエキスパート)
イーサリアムのAsus B250 Mining Expert マザーボードとはGPUを19枚搭載できるマイニング専用のマザーボード (以下M/Bとする) です。名前にマイニングとある様に、イーサリアムをはじめとする仮想通貨のマイニング専用に特別開発されたM/Bで、多くのGPUを搭載することができるため大規模のマイニングファーム構築に適しています。
AsusはPRIMEシリーズではなくマイニングと銘打って新たなM/Bを出し、仮想通貨のマイニング業界への本格参入の意思表示だということがわかります。
*発売日・・・海外では2017年9月8日に発売されたものの、日本での発売は3ヶ月後となる12月8日となっています。
目次
1.Asus B250 Mining Expertのスペック
詳細
対応CPU i7/i5/i3/Pentium/Celeron
対応RAM DDR4 2400/2133
PCI-E x16 3.0 x1
PCI-E x1 3.0 x18
ビデオ出力 HDMI x1
CPUソケットはLGA1151でマイニングリグに最適なCeleronに対応しており、RAMはDDR4のモジュール規格のPC4-19200(DDR4-2400)で最大32GBのデュアルチャネルモードをサポート。更に最適なCPU安定性をもたらす6つのデジタル制御電源回路「DIGI+ VRM」が付属しています。
1-1.19個のPCI-E拡張スロット
1つマザーボード上に多くの拡張スロットを搭載するために、B250 Mining Expertでは電源スロットとPCI-EXPRESS拡張スロットを3つのグループに分けています。グループごとに専用のATX12V電源コネクタがあり、それぞれ電源供給することによりマルチGPUでの動作を安定させることを可能としました。
注意事項として、Aレーンにだけ存在するPCI-E x16 3.0のスロットに“必ず”GPUを搭載する必要があります。また、ライザーカードを使用する場合は、4ピン ペリフェラルは使用しないでしょう。
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1-2.マイニングに特化したBIOS機能
BIOSのPOST表示にてメーカーのロゴだけでなく、拡張スロットが視覚的に分かりやすい設計になっています。正常に動作しているかエラーが発生しているのか確認でき、マイナーがGPUまたはライザーカードの問題を見つけやすくするために最適化しています。
2.AMD&NVIDIAドライバーのGPU最大認識数
Asusは公式に「AMDとNVIDIAのGPUドライバは、マルチGPU設定で動作しているときに最大8つのGPUしかサポートしない」と述べており、つい先日まではAMD8枚とNVIDIA8枚の混合構成で16枚が限界だと思われていました。
ですが、北米時間2017年10月23日にAMDが最新版ドライバ「Radeon Software Crimson ReLive Edition 17.10.2」を公開したことにより、Windows10で最大12個までのGPUがサポートされました。この新しいドライバによって19GPU全てを使用することが可能なり、マイナーは更なるマイニングリグの集約化とイニシャルコストの軽減が可能となります。
3.ASRock H110 Pro BTC+との比較
M/B価格は2017年7月6日に発売されたなASRock H110 Pro BTC+がB250 Mining ExpertがでるまでM/Bの中で1番GPUを搭載できるものでした。
Asus B250 Mining Expert | ASRock H110 Pro BTC+ | |
---|---|---|
搭載GPU枚数 | 19GPU | 13GPU |
ATX12V電源コネクタ | 3つ | 1つ |
グラフィック出力 | HDMI ✕ 1 | DVI-D ✕ 1 |
価格 | 約19,000円 | 約15,000円 |
マイニングリグを組む際、GPUの最大搭載枚数が多い場合余計なCPUやM/B、メモリを用意する必要がなく、イニシャルコストを抑えることが可能です。価格は現在は並行輸入品が多く、価格差が約3,000~4,000円となっていますが、電源連動ケーブルやCPUなどが必要ないためMining Expertの方がいいと言えるでしょう。
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マイニングリグの基礎知識は下記を参照してください